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垣根を越えて

先日、てらの,月に一回の定期健診に行った時の事。

小児科前の待合ロビーで、元気のいい男の子に遭遇。ダウン症の男の子。彼は、お母さんの制止を見事にすり抜けて、あっち行って、おいた、こっちで、おいた。私たちの隣に座ってるお母さん、かなり、イライラしている様子。

すると、ヤンチャくん、ラックの絵本を何冊か抱えて、見知らぬ人に「はい、どーぞ。」とばかり、配り始めた。私は、思わず、笑ってしまって、「かわいいですねー。。」と、お母さんに話しかけた。イライラして、怖い顔をしてたお母さん、にっこり笑ってくれた。

「二歳過ぎくらいですか。」と聞いてみる。もう、トコトコ歩いてるし、それくらいかなぁと思って。すると、お母さん、「もうすぐ三歳なんですよ~。」

coldsweats01失敗、失敗。ダウン症の子の成長の事、少しは分かってるつもりでいたのに、おおはずれ。まだまだ未熟。。。

そのお母さん、バギーに乗ってる、てらにチラリと目をやって、はっとした表情を見せた。「失礼ですけど・・・・障害が・・・?」と、申し訳なさそうに私に聞いてきた。私は、笑って、「はい、同じだと思います。」

しばらく、ヤンチャ君の話をした後、その親子は、行ってしまった。

私は考えた。もし、てらが産まれてなかったら、障害児の親に「かわいいですねぇ。」って話しかける事が、私にできただろうか。「かわいい。」は、お世辞でも何でもなかった。思わず出てしまった、私の心の声だった。

少し前に会った,ダウン症の子を持つママが言っていたのを思い出す。「前はね、ダウン症の子を見ても、ちっともかわいいと思わなかったんだけど、最近、誰を見てもかわいいって思うんだよねぇ。」 それを、聞いた時点では、私はダウン症の子がかわいいとは、思えていなかったから、ピンと来なかった。だって、自分の子供でさえ、いつも複雑な気持ちで見ていたから。病院の待合ロビーで、彼女が言ってた事が、私にも起っている事を自覚した。私は、ダウン症に関してだけかもしれないけど、偏見の垣根を超えたと思った。

てらが産まれる前は、障害児(者)に気づくと、慌てて目をそらし、見ちゃいけない、親や、本人に失礼だ!と思っていたし、話しかけるなんて、とんでもなかった。近所に住んでるダウン症児のMちゃんに接する時も、普通を装いながら、変な気を使ってしまって、ぎこちなかったと思う。でも、今では、すっかり、他の子に話しかけるように、自然に接する事ができるようになってる。

てらを、産んだ時、私は、「ああ、私は、‘こっち側’に来てしまった。あっち側には、戻れない。」と思った。‘こっち側’は、障害児(者)がいる側。‘あっち側’は、健常な人たち側。‘あっち側に戻りたくて、戻りたくて、てらの事を無いことにしたくて。。。。。

こっち側とあっち側の間には、深い‘堀’がある。私は、この堀が、いつか埋まればいいと思う。私も、その堀に少しずつ土を入れていければいいと思う。てらと一緒に。

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