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2016年5月

熊本地震 その2

どれくらい揺れたんだろう。数十秒?数秒? とりあえず、大きい揺れは治まった。 「落ち着いて、落ち着いて!!」と言いながら、一番うろたえている私。うろうろするけど、何もしていない。
「とりあえず、服を着て!!」 素っ裸の子ども達に、やっとまともな支持を出した。「余震が来るからね!!」 大きな地震なんて体験した事なかったのに、そんな知識をそこで披露した私。そして、なんと的を射た発言だった事か。余震は、次から次にやってきた。
お父ちゃんは、のんびりテニスに出かけていた。電話したら、「大丈夫~?こっちは、そんなに揺れなかったけど~。今から帰る。」 のんきでよろしい事。慌てる能力のないお父ちゃん。
こっちは、親子で、あーでもない、こーでもないと、オロオロ、ウロウロした後、外に出てみた。てらは、爆睡継続だから、ほっとく。 近所の人たちも表に出てきた。子どもたち、特にこうちゃんは、この異常事態に大興奮。まるではしゃいでいるかのような言動を繰り返すから、母にいさめられる。今考えれば、一杯一杯だったのだろう。
 
「津波!」と、こうちゃんが警戒する。津波?来る?ここに?東日本大震災。
東北で津波にあった人たちも、こうやって、地震に驚き、「津波?来る?」って思ってる間に、波にのまれてしまったんだろう。あの時、津波が来てたら、完全に死んでた。
道路には亀裂が2本。電柱は傾き、ご近所さんの門塀が、倒れかかっている。「これは、大変な事になってる。」徐々に、実感が湧き始めた。
 
家に戻ってみると、玄関のタイルが剥がれ落ちている。築七年の家が。
お父ちゃんが帰って来て、二階に上がり、「お母ちゃんのクローゼットが!」と声を上げたが、見に行く気にもならない。ご近所さんたちは避難すると言う。私たちも、とりあえず、近くの避難所に車で向かう。一か所目は、既に人が殺到しているし、大きなガラス窓があるので、場所を変える事にした。二か所目の避難所で、その晩は過ごす事になったが、夜通し大きな余震が来て、建物の中にいるのが恐怖だったので、駐車場の車に寝ることにした。ここから、八夜の車中泊が始まろうとは。この時は、まさか、翌晩に、もう一度さらに大きい地震に見舞われるとは、思ってなかった。眠れぬ、第一夜を過ごした。既に精神がやられそうだった。
 
それにしても、なんと準備ができてなかった事か。心の準備は仕方が無いにしても、物資的準備もゼロ。ラジオ?懐中電灯?何?何?  何がいるの? 保存水があった!!二年前に賞味期限が切れてる。 何?何?他に何がいるの? 訳も分からず私が持ち出したのは、ハンカチが一杯入った籠。 情けない。

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